2011.11.01  飛行機雲

観天望気

飛行機雲が長々と引かれ なかなか消えない時は天気が悪くなるという言い伝えがある
温度・湿度・気圧など気象条件が重なり起きる現象で かなり正確である
11月1日夕刻 福岡空港から放射状に飛行機雲が伸びている
翌日は朝から曇り そして雨が降った

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飛行機雲は 通常エンジンの排気により空気中の水分が増加し 飽和水蒸気量にまで達すると凝縮し
水滴氷片となって発生する雲である

航空機の燃料はレシプロエンジンはガソリンを ジェットエンジンは灯油をベースとしたケロシンが使われる
燃料の主成分は 炭素と水素の結合物炭化水素である 燃焼分離して炭素は二酸化炭素に水素は水となり
生成される水量は燃料とおよそ同等の量であり 熱せられて水蒸気となって放出される量はおびただしく
元来空気中にある水分と合わせた量が水滴となり さらに高高度の低温下で氷結し飛行機雲となる
空気中水分が少なければ飛散してしまうが
天気が下り坂の水蒸気が充満する空ではこのような飛行機雲となるので 天気予報ができるのである

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