2014.09.14  ゲンノショウコ(現の証拠)

学名: Geranium thunbergii.  フウロソウ科フウロソウ属の多年草で 胃腸に効く生薬でもある
和名の「現の証拠」は「現に(実際に)効く証拠」を意味を包含する 別名を玄草(げんそう)や
秋に種子を飛散させた後の果柄を立てた姿を神輿に見立てて 御輿草(ミコシグサ)とも呼ばれる

ドクダミやセンブリなどと共に民間薬の代表格である 江戸時代から生薬として用いられるようになり
享和3年(1803)に著された『本草綱目啓蒙』にも取り上げられており 現代の日本薬局方にも
「ゲンノショウコ」として記されているが 漢方薬としては用いられてはいない
有効成分はタンニンで 根・茎・葉・花などを干し煎じて下痢止や胃薬とし また茶としても飲用する
飲み過ぎても便秘を引き起こしたりせず 優秀な整腸生薬であることから
イシャイラズ(医者いらず)タチマチグサ(忽ち草)などの異名も持つ
旧暦の8月(葉月)に花開くことから 夏の季語となっている

花言葉は 心の強さ

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福岡県田川郡香春町 香春三ノ岳にて撮影

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御輿草と呼ばれる姿

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