2007.04.08 イヌノフグリ(犬の陰嚢)
オオバコ科クワガタソウ属の越年草 学名:Veronica polita var. lilacina
庭の片隅や野原で見かける 目だたないほどごく小さな薄紫の花を付ける野草で 東アジアに広く分布する
日本では本州以南に見られる在来種とされるが 古い時代に渡来した帰化植物であるとも言われている
名前の「フグリ(陰嚢)」という言葉は ふくらみがあって垂れているもので フクロやフクリと呼び
睾丸や陰嚢(いんのう)または形が陰嚢に似ることから 松毬(まつふぐり)秤の分銅(錘)などを指す
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ようするに「金玉袋」と言うことである なぜこの可憐な花を付ける野草が
なぜ「きんたま袋」なのか それは花の後に付ける実が
「犬のきんたま袋」に似ているらしい なるほど 思えば似ていなくもない
しかし「いにしえ人」というものたった2ミリ程度の結実をみて
「いぬのきんたま」を想像するとは 相当の感覚の持ち主である
今では同属の帰化植物である「オオイヌノフグリ」に駆逐され
環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類(VU)に指定されている
花言葉は「信頼」「女性の忠実」「真珠に似た」
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の花と実
オイヌノフグリは 明治期に帰化したヨーロッパ原産の植物である 別名に「星の瞳」という可憐な名がある
同じく オオバコ科クワガタソウ属の越年草で 学名は Veronica persica
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オオイヌノフグリの果実はハート型で大きく 犬の陰嚢には似ていない
日本での初見は明治17年(1884)頃の東京とされ
その後 急速に拡大し大正8年(1919)には全国制覇している
花言葉は「清らか」「信頼」「神聖」「忠実」