2010.02.21 佐賀県神崎市脊振町鹿路(ろくろ)下鹿路 眼鏡橋

<地図>
所在地 脊振村大字鹿路字川ノ内
この橋は、明治の中期、県内道路改修の一環として進められた橋梁架け替え工事によって架設されたもので、当時、
地形や工法上の数多くの困難を克服した先人の努力が結集した貴重な文化遺産の一つである。橋の幅員6メートル、
長さ20メートル、橋脚は城原川両岸の岩盤に固定され、耐久性と、急流の負荷をすくなくするために、
アーチ構造を持つ石造橋として、明治24年(1891)3月に総工費875円で竣工した。この橋の完成によって、
三瀬、脊振の山内に通じる広滝山里道と、神埼方面に至る仁比山県道が直結して、神埼郡内の南北縦貫幹線道路が
完備、以後の交通運輸、産業開発に計り知れない恩恵がもたらされた。
更には、脊振渓谷の景観にも一層の趣きが加わって道行く人々の目を楽しませてきたのである。
しかし、近年の車両大型化と、交通量の激増から架け替えの必要が生じた為昭和53年9月、東方100メートル余の
地点に現在の鉄筋コンクリート製の新橋が架設され、旧めがね橋は、明治期における脊振村の近代化を象徴する
文化遺産として保存され、今日に至っているのである。 平成14年6月 脊振村教育委員会
imgimg
上部 今でも車の通行は可能
南側
imgimg
imgimg
明治二十四年三月竣工
めがねばし
城原川
眼鏡橋
img
img
南側の遊歩道から見上げて撮影
img
北側の砂防ダム上から撮影
 TOP