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上方落語「野崎詣り」で有名な 野崎観音は 曹洞宗 福聚山慈眼寺という 本尊は十一面観世音菩薩
「野崎まいりは 屋形船でまいろ〜」と「野崎小唄」にもあるように 江戸期に野崎参りは大阪の人々の間に
熱病のように流行る 天満京橋の八軒屋あたりから 屋形船を仕立て寝屋川を遡り 或いは陸路を往く
人の群れは野崎観音へと向かった 毎年5月1日から10日に催される無縁経法会の縁日が
いわゆる「野崎詣り」で知られる 大阪の年中行事だったのである 今はそれほど訪れる人もなく
長い石段は 近くにある大学ラグビー部恰好の練習場となっている
行者神変大菩薩とは役小角(えんのおづの) のことで一般的に役の行者と言う 役の行者が神に変わり
菩薩となったと言う仏様のことである 寛政11年(1799)に 聖護院宮盈仁親王が光格天皇へ
役行者御遠忌(没後)1100年を迎えることを上表した 同年正月25日に光格天皇は
烏丸大納言を勅使として聖護院に遣わし 神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)の諡を贈った