2010.05.22　　奈良県大和高田市内本町　　専立寺の石欄干

浄土真宗本願寺派　如意山専立寺　　高田御坊といわれ　慶長5年（1600）の創建
表門の前に石橋があり　かつ築地塀は一段高めの石垣上にあるのは
かつて境内の周囲に堀がめぐらされていた名残りである
　これは　浄土真宗寺院が城塞的な伽藍をとっていた寺内町特有な構えの名残りをとどめるもので
奈良県内では　近世成立の寺内町で門と築地塀・石橋が残る例は少なく　門と太鼓楼も
様式的にみて時代の特徴を有し　江戸時代の代表的な寺内町寺院遺構として価値あるものである
太鼓楼は天明6年（1786）　表門は寛政6年（1794）に建立されたと伝えられる