2011.05.31  熊本県宇城市豊野町巣林(すばやし)  薩摩渡

<地図>
掲示板より
薩摩渡(さつまわたし) 柳塘目鑑橋 架橋:文政12年(1829) 石工:不明
長さ:16.1m   幅:3.4m   径間:9.6m   拱矢:5.0m
*薩摩往還(薩摩街道)と云われ現在の1級国道に当り 小川(宇城市小川町中小野)から娑婆神峠を超え
「薩摩渡」をとおり御船方面へ通じています
豊野村教育委員会  重要文化財指定  昭和58年11月20日
尚 石橋研究家・蓑田勝彦氏に寄ると 天保三年十月巣林村薩摩渡荒子橋一口と記された資料があり
豊野村「薩摩渡」と呼ばれている目鑑橋と思われるが この史料には「荒子橋一口」と表現されており
天保3(1832)の段階ではまだ目鑑橋になっていなかったものと思われるとある 別途氏による説明では
「荒子橋というのは 切石を積上げた橋脚に木の板を渡した丈夫な橋を指す」と説明がある よって掲示板にある
天保3年より遡る文政12年においては石橋自体が存在しないことになる
しかし同資料中「文政12年12月下糸石村・巣林村懸ニて柳塘目鑑橋一輪」と記されているのが
下糸石村・巣林村の境にある現眼鏡橋とすれば 上記荒子橋の薩摩渡は 別の石橋である可能性が残る
蓑田氏によれば 「柳塘目鑑橋は所在地が不明で 現在はなくなった橋と思われる」としている
掲示板の石工が不明であるとされることも 現親柱に石工「嘉八」の名が刻まれており 異なる資料となる
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