2011.02.03  福岡県香春町大字鏡山  呉川眼鏡橋

<地図>
現地掲示板より
呉川眼鏡橋(クレカワ メガネバシ)
所在地  福岡県田川郡香春町大字鏡山1113 1497
築造年代  明治19年(1886)
特  徴  橋長8.6m 幅員4.2m 石造単アーチ橋
呉とはこの地をさす言葉で古くは呉姫の伝説からその名が付きました。ここを流れる川を呉川と言い
金辺川さらには彦山川と合流し遠賀川に注ぎます。呉川眼鏡橋は、仲哀隧道の開通計画に伴い、
掘削部材運搬等のために築かれました。広島の石工によって造られたと伝えられ、石材には甘木市の
秋月眼鏡橋と同じく花崗岩(御影石)が使われた珍しい道路橋です。アーチリブを構成するアーチ石は、
がっちりと噛み合った切り石が丹念に組まれて美しい弧を描き、壁側、橋台にも均整がとれ、
整然とした端正な姿の中にも力強い気品を備えています。明治期以前に造られた当時のままの石橋は、
遠賀川水系では唯一であり、( 筑穂町延壽橋に関しては、移築されている。) 美しい眼鏡橋の姿を
損なうことなく今日に至り、仲哀隧道とともに呉のシンボルとして地元で親しまれています。
 福岡県内に現存する石橋の数は、山間部などの人目に付きにくい箇所を除いて、54基あります。
このうち、筑後地方を中心とした県南部に50基が集中しています。県北では、遠賀川水系では2つと
紫川水系で春吉眼鏡橋が現存するのみです。
1995〜北部九州における石橋に関する研究、九州共立大学研究報告第9号、
香春町・香春町教育委員会
石橋は登録有形文化財(文化庁)に指定 仲哀隧道は近代土木遺産(土木学会)に指定されている
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