美祢線

起点:山陽本線厚狭駅 終点駅:山陰本線長門市駅 総延長距離:46.0km 駅数:12(起終点駅含む)
駅名:厚狭−湯ノ峠−厚保−四郎ヶ原−南大嶺−美祢−重安−於福−渋木−長門湯本−板持−長門市

歴史
明治38年(1905)山陽鉄道が 大嶺炭鉱から産出される石炭を運ぶために厚狭−伊佐−大嶺駅間を開業
翌年には山陽鉄道が国有化され 厚狭−伊佐駅間が大嶺線となり 伊佐−大嶺間は大嶺支線となった

明治に開坑された大嶺炭鉱から産出される良質の無煙炭は 海軍艦艇の燃料として重宝された

大正5年(1916)美祢軽便鉄道により伊佐−重安駅間が開業 大正9年(1920)美祢軽便鉄道が国有化され
美禰軽便線となり於福駅まで延伸開業 大正11年(1922)軽便鉄道法の廃止に伴い名称が美禰線となった
於福−正明市駅(現・長門市駅)間が開通したのは 大正13年(1924)であった
その後 美禰線は正明市駅より東西に延伸し 正明市−宇田郷駅間が昭和6年(1931)に開通
支線として 正明市−阿川駅間が昭和5年(1930)に開通している
昭和8年(1933)宇田郷−正明市−阿川駅間 及び貨物支線の正明市−仙崎駅間が山陰本線に編入された
伊佐駅は昭和24年(1949)1月1日・南大嶺駅に 正明市駅は昭和37年(1962)11月1日・長門市駅に改称
昭和38年(1963)10月1日・美禰線が美祢線に改称され 同時に吉則駅が美祢駅に改称された
平成22年(2010)7月15日 大雨による厚狭川氾濫で橋梁や路盤が流失し全線不通となり営業休止
平成23年(2011)9月26日 全線開通により営業再開するが 貨物列車の廃止により
路盤規格が引き下げられたことで SL山口号による観光開発が議論されたが技術的に不可能となっている


●山陽鉄道(大嶺線)
明治38年(1905)9月山陽鉄道 厚狭−大嶺駅間を開業 厚保・四郎ケ原・伊佐・大嶺の各駅を開業した
明治39年(1906)12月山陽鉄道が国有化された
明治42年(1909)10月国有鉄道線路名称制定により 厚狭−伊佐駅間が大嶺線となる
大正10年(1921)2月湯ノ峠駅を開業

●美祢軽便鉄道(美禰線)
大正05年(1916)9月美祢軽便鉄道 伊佐−重安駅間を開業 吉則停留場・上領停留場・重安駅を開業
大正09年(1920)6月美祢軽便鉄道が国有化で美禰軽便線となる 吉則停留場を吉則駅に改称・上領停留場は廃止
10月重安−於福駅間を延伸開業 於福駅を開業
大正11年(1922)9月軽便線の呼称廃止に伴い美禰線に改称
大正13年(1924)3月於福−正明市駅間を延伸開業し全通 渋木・長門湯本・板持・正明市の各駅を開業
11月正明市−長門三隅駅間を延伸開業
大正14年(1925)4月長門三隅−萩駅間を延伸開業・11月には萩−東萩駅間を延伸開業
昭和03年(1928)12月支線として正明市−黄波戸駅間を開業
昭和04年(1929)4月東萩−奈古駅間を延伸開業・10月に支線の黄波戸−長門古市駅間を延伸開業
昭和05年(1930)5月貨物支線の正明市−仙崎駅間を開業・12月に支線の長門古市−阿川駅間を延伸開業
昭和06年(1931)11月奈古−宇田郷駅間を延伸開業
昭和08年(1933)2月阿川−正明市−宇田郷駅間と貨物支線の正明市−仙崎駅間を山陰本線に編入
昭和33年(1958)7月板持駅を開業
平成09年(1997)4月南大嶺−大嶺駅間の線路及び大嶺駅を廃止

●美祢線の古い木造駅舎