2015.05.21 鹿児島県指宿市開聞川尻 開聞岳(かいもんだけ) 標高 924m
鹿児島薩摩半島の南端にあり 岸辺の海抜0mから立ち上がる端麗な円錐形の姿から薩摩富士とも呼ばれる
太平洋戦争中 知覧にあった陸軍飛行場から出撃する特攻隊員にとって 富士山にも似たその山容は
シンボルとして故国故郷の姿を想わせ 開聞岳に別れを告げつつ 南方へと向かったといわれている
火山として 4千年前頃から活動を開始したとされ 有史後の噴火記録は6世紀頃が最初で 7世紀末及び
貞観16年(874)と仁和元年(885)に大噴火を起こしている この噴火により山頂に溶岩ドームが噴出し
二段式の山容となった 主な山体構成岩は低粘度の玄武岩で山頂付近の溶岩ドームは安山岩で構成されている
昭和39年(1964)指定の霧島屋久国立公園にあり 日本百名山・新日本百名山・九州百名山に選定されている
標高924mは 基準が1500m以上とされた日本百名山の中では例外的に低い山ではあるが
海抜0m付近からの登坂となるため その際の標高差は900m以上ある 海岸にある独立峰として
また山頂部が露岩に覆われており 360度の展望が得られることで名山の地位を得た
山麓の南西半分は海に面しており 周辺の海岸や岬にある名勝地の主役でもある
早春1月には麓一体に菜の花が咲き 登山シーズンの到来は早い 夏場は早朝登山が盛んであるが
岩場も多く存在し 夜間の登頂は奨められない
2合目登山開始 6:35 5合目 7:30 山頂 9:10 下山開始 9:40 下山 11:35 全行程5時間


標高グラフ


2合目登山口付近に駐車
6:35 2合目登山口


2.5合目
6:54 3合目


7:10 4合目
7:30 5合目

5合目展望台 東側の山川港・竹山を望む

ガクウツギ?


7:48 6合目 あと1.6km
8:07 7合目 あと1.1km


7.1合目 岩場の展望台
8:29 8合目 あと800m


8:48 9合目 6合目から1時間
岩場のハシゴ 山頂間近

山頂直下の展望 北側に頴娃町の海岸線


岩場を一登りで山頂へ
枚聞(ひらきき)神社の奥宮 御嶽神社


平成天皇 皇太子時代の登頂記念碑
二等三角点 標高 922.23 m 点名:開聞岳

9:10 山頂

山頂の展望 右が池田湖 その奥には桜島が見える


記念にとシャッターを押してくれました
ミヤマキリシマと頴娃の海岸

9:53 先程 桜島が噴火 火山灰が池田湖を越えて向かってくる 早々に下山開始

車輪梅(シャリンバイ) 学名:Rhaphiolepis indica バラ科シャリンバイ属の常緑低木

下山中に見下ろすと 海の色と裾野の新緑が綺麗です

山頂に咲くミヤマキリシマと頴娃の浜