2013.8.1 人工林の罪過

昨夏は 私達の住む町が、想定外の豪雨によって 二度にわたり冠水した
海抜250mの台地に住む私には 水害は無縁のものと思っていたが 山から滝のように流れ落ちる雨水に
恐怖を感じた 村では山崩れが心配されたが幸いにも無害であった
今夏も至る所で 経験したことがない豪雨が頻発し大きな災害をもたらしている
地球温暖化によって 近年は特に豪雨の発生が「顕著である」とされている
しかしすべてを 気象の変化に原因を求めて良いものだろうか 治山治水技術の発達によって 辛うじて
踏み止まっていた災害が 一挙に吹き出したのか 少し考えて見る必要がありそうだ
主根
枝根
「木」という漢字は「立木」を表している 特に大切な「大地の下にある姿」を表している
樹木は「主根」によって支えられ 主根は大地に「楔」を打ち 地面が崩れるのを防いでいる
今 山にある樹木の多くには主根がない 主根は自然林のように「実生」で育てる場合はよく育つ
しかし 主根が育つ間は地面上にある「木」は、余り大きく育たない
また 杉などの針葉樹を効率よく「挿し木」で増やそうとすると 主根は生えてこない
そう 効率の良い植林の増加 いわゆる人工林により 山は「危うく」なっている

一般に販売される苗木は 主根が切られた状態で売られている
またポット苗は主根が「とぐろ」のように巻かれ 植えても主根ではなく「枝根」にしかならない

19世紀後半から20世紀の日本は 効率第一主義の 遅れてやって来た「産業革命」の時代でであった
自然はこの時代に崩壊を速め 21世紀の今 私たちは「無知だった」と思い知らされている
我々の国土は「地球という星」の上に置かれたその位置も
そして「水が豊かで滝のように流れる」この地形も
全く災害にとって不利なのである しかし 緑を豊かに育むこの「危うい島」は
私たちの「掛け替え」のない故郷でもある
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