2023.02.27 福岡県久留米市御井町 高良山(こうらさん) 標高 312.0m

高牟礼(たかむれやま)や不濡山(ぬれせぬやま)・青山・梶山・琴弾山(ことひきやま)など別称が多く
古来より霊山・神山として崇められ 西側山腹に高良玉垂命を主祭神とする高良大社が築かれている
一帯は軍事的要衝として尊ばれ 中世には 住厭城や毘沙門岳城・吉見岳城・東光寺城などが築かれ要塞となった

高良山は 水縄断層に沿って隆起し生成された山塊の 耳納連山(耳納山地)の西端に位置し
断層面の北側が崖地となり 南麓は緩やかな傾斜地となっている 山体からは 肥沃な筑後平野を眼下に見渡せる

登山コース中にはコース案内板も少なく距離程を表す標識も無い またオルレ標識の距離程も理解し難い

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P.登拝者駐車場(無料) 1.二ノ鳥居 2.夫婦榊・愛のサザンカ 3.高良大社本殿 4.展望台
5.奥宮 6.高良山々頂 7.久留米森林つつじ公園 8.高樹神社(高牟礼権現) 9.石造大鳥居(一ノ鳥居)
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標高グラフ
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9:53 登拝者駐車場
肥後街道起点の町石 1町=60間(約109m)
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高良山御手洗池(放生池)と御手洗橋 享和3年(1803)の架橋
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9:58 昭和44年9月建立の二ノ鳥居と登山参道 扁額に旧称の「高良玉垂宮」
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七町 約764m
登山参道
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10:07 不老長寿の「まきノ木」 愛のさざんか 夫婦榊
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樹齢400年のマキノキ・愛のサザンカ
手をつなぐ夫婦榊
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照葉樹林帯の高良山自然林
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式内伊勢天照御祖(みおや)神社
「?服町」の石碑を流用 博多「上呉服町」?
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大井河
旧宮司邸・蓮台院御井寺跡

高良大社は 筑後国一宮として崇敬され 旧社格は式内名神大社にて明治以降は国幣大社となった
古くは高良玉垂宮や高良玉垂命神社とも呼ばれ 主祭神は高良玉垂命を正殿に祀り 配神として
八幡大神を左殿に 住吉大神を右殿に また社殿内摂社として高良玉垂妃命とされる豊比咩大神が合祀される
社伝によれば履中天皇元年(400年)の創建と伝えられ 平安時代に天台宗の高隆寺が神宮寺として支配したが
中世期末頃からは 高良山 蓮台院 御井寺に支配が移された 最盛期には12院・26ヶ寺360坊の規模となり
頂点に立つ天台宗座主が1000余名の宗徒を支配した しかし明治2年(1869)の神仏分離令により廃仏毀釈され
僧侶は一部が還俗し神官となり他者は追放された 寺院・僧坊の全てが廃寺となり 本坊跡は宮司宅に
座主跡は高良山御殿として使用された その後 天台宗御井寺は 明治11年(1879)に宝蔵寺跡に再建された

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国指定天然記念物 孟宗金明竹林
昭和9年(1934)頃に突然変異した孟宗竹で 一節ごとに左右交互に緑の縦縞があらわれている
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孟宗金明竹
下向坂鳥居 旧表参道
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10:35 標高227.5m 高良大社 本宮
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現在の正面参道階段 久留米市街地と背後の筑紫山地
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10:48 高良大社本殿
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奥宮への道
平坦な高良山南腹の奥宮道
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名前は「恋実る展望台」らしい
さほどの展望でもない
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11:10 奥宮鳥居 奥宮まで60mぐらい パス!
オルレ標識の距離5.3kmは御井駅までの残り分?
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奥の院分岐から尾根に登る
耳納スカイラインの奥宮鳥居
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耳納スカイラインの奥宮鳥居
耳納スカイラインから高良山へ
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久留米森林つつじ公園駐車場と久留米市東部
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山上にはヤブツバキの大樹が多い
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山頂への遊歩道
高良山山頂直下 奥宮経由の道と出会う
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11:25 山頂一帯は中世山城の毘沙門岳城跡 標高312.0m 高良山一等三角点
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西側の杉ノ城(住厭城)跡
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山頂標識にも 二礼二拍手で拝礼する人がいる
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スカイラインから杉ノ城登山道へ 標識無し
尾根筋の城跡を行く
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山上はヤブツバキの自生地
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スカイラインから歩いた道は 中世山城の杉ノ城(住厭城)跡
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中央に久留米成田山 明王寺の救世慈母大観音像 高さ62mある 左奥の山は多良岳と経ヶ岳
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有明海と雲仙普賢岳を遠望
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杉ノ城西端部広場(馬場?)
12:00 高良大社に戻る
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御神木でもないのに拝礼する人達がいる 12:25 高良大社から下山開始 一ノ鳥居まで下る
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旧表参道の下向坂
二ノ鳥居前 僧坊跡の石橋
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高樹神社
元々は高良山に鎮座していた地主神である高皇産霊神を祀る かつては高牟礼権現と称した
伝承では 高皇産霊神が高良玉垂命に一夜の宿として山を貸したが 玉垂命が結界を張ったため山に戻れなくなり
 この地に鎮座したと伝わる 平たく言えば「玉垂が高皇産の山を騙し取った」ということ
高良山の別名「高牟礼山」は この地主神の権現名に由来する
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一ノ鳥居・石造大鳥居 明暦元年(1655)久留米藩第二代藩主有馬忠頼が寄進
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大型石灯籠と一ノ鳥居
石碑「貳町」
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不動明王
13:13 駐車場に戻る
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