2015.11.04 島根県大田市山口町山口 女三瓶-男三瓶-子三瓶-孫三瓶-大平山 縦走
天平5年(733)編纂の『出雲国風土記』では「佐比売山(さひめやま)」の名で記されている
地名としては「佐比売村」の名で 大田市との合併以前にあった村名に残っていた
主峰を男三瓶山(1126m)として 女三瓶山(957m)子三瓶山(961m)孫三瓶山(907m)
太平山(854m)日影山(718m)の六峰が 室の内と呼ばれる火口を囲み環状に配列している
一説には その姿を水瓶になぞらえ 天上界の絶対神に水やお酒をお供えする
巨大な御瓶(みかめ)として崇め「みかめ」に「三瓶」の字をあてるようになったとされる
約10万年前に活動が始まったと考えられ その後7回の活動期があったとされている
中国地方では最も若い火山で そのなかでは日影山が最も古い時期に形成された山である
約4千年前の最後の噴火で室の内が陥没して現在の地形が形成され
太平山は そのとき吹き飛ばされた火山砕屑物が堆積したものである その他 男三瓶山など四つの峰は
カルデラの内に取り残されたデイサイトと呼ばれる火山岩からなる溶岩ドームである
三瓶山は 現在でも活火山とされているが 噴気や高熱地帯などの火山活動は観察されていない
東の原(566m)7:40-女三瓶(957m)8:54-男三瓶(1126m)9:54-子三瓶(961m)11:18
-孫三瓶(907m)11:51-奥の湯峠(783m)12:24-室内池(686m)12:39
昼食休憩-室内池 13:25-太平山(854m)13:55-東の原(566m)14:40 所要:7時間
8.室の内分岐・奥の湯峠 9.大平山 A.観光リフト麓駅 B.観光リフト山上駅 C.展望休憩所
観光リフトの運行は AM 8:30 からなので大平山まで歩く
頂上をスルーして 女三瓶東の鼻から 伯耆大山・蒜山パノラマ
噴火時期は百数十万年前といわれ このときの火山活動により石見銀山の銀鉱床が形成された
また 温泉津温泉の泉源もこの火山群に由来するとされている
立ち寄り湯 三瓶温泉「鶴の湯」
入浴料300円 但しお湯の出るカランがない 無論 石鹸シャンプーもなし 間違いなく源泉掛け流し
大田市指定天然記念物 定めの松
慶長6年(1601)石見銀山御料の初代奉行大久保石見守長安は、御陵内の検地を基礎に町立てや交通網の
整備を行ったが、この松はその頃一里塚の基準として定めた松という。また一説には
旅人や里人が雪道の道標として植えたものともいわれている。
この松は別名を「根掘れの松」とも呼ばれれて長年に亘る土砂の流出により根が露出してその異名がある。
推定樹齢は二株とも約400年で樹高21m目通りの径は1.7mあり、対立性一里塚としては県下唯一のものである。
西側の松は、平成19年に枯死し、平成20年7月に二世の松を植樹しました。