2010.11.17 大分県佐伯市宇目大字木浦内 藤河内渓谷(ふじかわちけいこく)

大分県佐伯市宇目(旧宇目町)の北川水系・桑原川の上流にある渓谷
藤河内渓谷は 大分宮崎の県境の祖母傾山系にある 標高1272.5mの新百姓山・標高1386.0mの夏木山
標高1401.2mの木山内岳連山に源を発する木山内岳支流の立松谷上流にある観音滝から
藤河内の集落まで分流も合わせると約8kmにわたる
渓谷は花崗岩から生成され 至る所に浸食による小さな滝や 臼状.渦巻状.瓢箪状.流線状等の
屈曲した清流にできた千差万別の甌穴群があり 千枚平・瓢箪淵・大樋・小樋など形状の変化に富む
また 桑原川の水源となる観音滝は 落差73.4m・幅約2mの大きな滝で 花崗岩の鱗状の節理が美しい
滝までは徒歩で約1時間のハイキングコースとなっている


今回紅葉を求めやってきたが照葉樹も多くあるため 新緑の季節の方が美しいかも知れない

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1.木山内岳登山口 2.観音滝
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標高グラフ
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駐車場の掲示板

藤河内渓谷は大分・宮崎県境にそびえる祖母傾山系の夏木山に源を発する北川支流である桑原川の上流にある。
水源の観音滝から藤河内集落までの分流を併せて8kmの間を藤河内渓谷と称している。
藤河内渓谷の特色は、至る所にある臼状、渦巻状、瓢箪状、流線状など屈曲した清流にできた
千差万別の甌穴群である。中でも源流にある観音滝は幅2m、高さ77mもある大飛瀑で、
飛瀑の美しさもさることながら花崗岩の赤色の壁面が夕日に映えて実に美しい。
冬は飛瀑や壁面の全てが凍り、朝日に輝く氷壁の景観は壮観である。
滝壺も大甌穴をなし蛇行した清流の下流域は自然の織りなす様々な花崗岩でできた甌穴の千枚平、瓢箪淵、
大樋、小樋などが周囲の景観とマッチし圧巻である。 又、渓谷の周囲にはイワギボウシ、ウバダケニンジン、
ミツバツツジ、ツクシシャクナゲ、ドウダンツツジなどが密生し、特に上流にはカエデ、シデ、ブナ、
ハニギリ、カツラ、モミ、ヒメコマツなど巨木が原生林相をなしている。
春の新緑やツツジの開花期、さらには秋の紅葉の時期には、ひときわ紅葉があざやかで、その景観ひとしおである。
宇目町教育委員会

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登山口橋下の甌穴群
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瓢箪淵
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千枚平
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一枚岩の甌穴谷 /(下)同じ写真をモノクロで
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観音滝 花崗岩の鱗状の節理
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