2017.09.29  九重"夢"大吊橋(ここのえ"ゆめ"おおつりはし)から久住方面

平成18年(2006)10月30日に開通した歩道橋 水面高:173m・橋長:390mあり 幅員:1.5mで
耐荷重は大人1800人分とされる 竣工当時の記録は 歩行者専用橋として日本一の長さと高さであった
その後は 静岡県三島市にある橋長 400mの三島スカイウォークに橋長日本一の座を譲ったが
高さでは依然として日本一のままである 
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昭和31年7月 会議の席上で商店会々員の時松又夫氏が「谷に橋をかけりゃ滝も紅葉もきれいに見えるぞ」と
夢のような発言をしたことに端を発するといわれる 長年にわたり寝ぼけ話と一蹴されてきたが
平成5年(1993)に この「夢のような案」は町の観光振興計画に盛り込まれることになった
橋の名前は 長年寝ぼけ話と言われ続けた「夢」のような話から “夢”大吊橋と名付けられた
平成29年(2017)3月1日に「来訪者1000万人」を達成している
公式サイト:http://www.yumeooturihashi.com/
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10年ぶりに来た"夢"大吊橋
竣工プレート
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中村エリアからの展望 背後は標高1288.6mの崩平山(くえのひらやま)
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吊橋なので常に揺れている
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震動の滝 左・雌滝(落差93m) 右・雄滝(落差83m)
玖珠川の支流・鳴子川が流れる九酔渓にあり 雄滝と雌滝からなる 雄滝は雌滝に比べ落差は短いが水量は多く
その流れ落ちる水勢で 周囲の空気が震えるかのように思われることから 震動の滝という名が付けられた
以前は 滝壺近くまで行けたが 現在は途中の展望所までの道のりとなり その先は立入禁止となっている
雄滝の滝壺は大きく約1600平方mあり 近辺からは温泉も湧出しているらしい
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古くは 室町時代の文明18年(1486年)に著された『船岡新宮八幡縁起』にその名が見られ
江戸時代後期の文化元年(1804年)に著された『豊後国志』にも 岡藩の絵師・田能村竹田が
『震動の瀑』について次のように記している
『飯田郷田野村に在り玖珠川の源なり 九重大船の水此に至り瀑と為る 飛流八十尋石に燭れ碎散る
六月雪となりて飛ぶ 動揺して懸崖を直下す 其声数里に聞ゆ
傍の雑樹陰鬱たり 下の碧潭窈冥す 近づきて窺ふ可からず』(原文は漢文)
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地元では 古くから竜神信仰の対象となっており
災害のたびに滝壺に餅を供え 龍神の怒りを鎮める儀式が行われていたと伝わる
『震動の滝 竜神伝説』
昔々、この震動の滝には年老いた竜神が住んでいました。年々、神通力が衰えてきた竜神は、
不老長寿の薬として、若い女を食らうことにしました。
釣に事よせて、北方部落のある里人を招き寄せ、「お前の娘を差し出せ。さもないとお前を食べるまでだ」と
迫ったのです。里人は恐ろしさのあまり、娘を捧げる約束をして逃げ帰りました。
が約束を果たさずにおりますと、竜神はおこって、神通力で部落の底を抜いて水を干上がらせてしまったのです。
田畑の作物は枯れ、井戸水も無<なり、部落は大旱ばつに見舞われました。
さらに、竜神は最期の力をふりしぼって断崖をよじのぼり、部落に火を吹き始めました。
この時、娘の恋人は一計を案じ、部落総出で懸命に詫びて、不老長寿の薬として「餅」を捧げて
竜神の怒りをしずめることができました。
この時から、天災や大火の度に部落では餅を滝壷に捧げて竜神の機嫌をうかがう習わしとなりました。
しかし、老いた竜神には部落の水を元に戻す力はもうありませんでした。 その後、部落の難儀を見かねた
日田代官塩谷大四朗によって、天保3年、千町無田より水路が設けられ、昔のように稲を作ることが
できるようになりました。その水路記念碑は北方部落の白鳥神社境内にあります。
竜神が岩や木をかきむしってはい登った跡が、白鳥神社のそばに残り、
「竜神崩え」または「白崩え」と呼ばれて今も里人に恐れられています。
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橋上から雌滝
遊歩道展望所から雄滝
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雄滝の滝壺
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橋の上から眼下の九酔峡(鳴子川)
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中村側の支柱
北方側ゲート
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北方側から"夢"大吊橋と涌蓋山(標高1499.6m)
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「北方展望台 山ぼうし」から"夢"大吊橋
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九重"夢"バーガーを食べてから久住高原長者原へ
九重"夢"バーガーは 2008年9月17日に発売が開始された このバーガーは同町および商工会による
新しい名物作り企画で生まれたもので 姉妹都市・佐世保市の佐世保バーガーの認定制度を参考にしている
このバーガーは "夢"大吊橋に併設されている農産品販売店の他 町内の各認定店舗で販売される
久住高原長者原とタデ原
長者原(ちょうじゃばる)は 大分県九重町の阿蘇くじゅう国立公園内にあり
飯田高原の中核をなす地域であり また地名でもある 昭和39年(1964)6月に日本道路公団によって
水分峠と阿蘇一の宮を結ぶ有料の別府阿蘇道路(愛称:やまなみハイウェイ)が開通すると
九重連山の登山口として広く利用されるようになった
元々「長者原」という地名は 明治44年(1911)に泉都別府で亀の井旅館を創業した油屋熊八が
別府・由布院・久住・阿蘇・雲仙・長崎を結ぶ九州横断観光道路を提唱し 自ら大正14年(1925)に
久住・松の台にテント・ホテルを開設した時 熊八の盟友であった吉田初三郎が 朝日長者伝説に因んで
「長者賀原」(長者ヶ原=ちょうじゃがばる)と命名したことに由来している
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タデ原(たでわら)は 長者原にある湿原で 阿蘇くじゅう国立公園に含まれ
中間湿原としては 国内最大級の面積を有する
「坊ガツル」とともに「くじゅう坊ガツル・タデ原湿原」として  ラムサール条約の登録湿地となっている
タデ原湿原の面積:38ha 標高:1000〜1040m ラムサール条約の登録年月日:2005年11月8日
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環境省 長者原ビジターセンター2階展望室
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長者原ビジターセンター2階展望室から見た 指山(1449m)と三俣山(1744.3m)
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竜胆(リンドウ)
リンドウ科リンドウ属の多年生植物 学名:Gentiana scabra Bunge var.buergeri Maxim.
英名:Japanese gentian かつて根は民間薬として用いられた 生薬・竜胆(りゅうたん)の原料となる
「龍膽」が本来の表記で 根を食すと 苦味が強く「まるで龍の胆のようだ」と言われたことに由来する
熊本県の県花で  花言葉は 「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」
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曙草(アケボノソウ)
リンドウ科センブリ属の多年草 和名の由来は 花びらにある二つの斑点を夜明けの星座に見立てたもの
学名:Swertia bimaculata(センブリ属で・2つの斑点があるという意味)
花言葉は「前向き」
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樹木の表示には「ハウチワカエデ」とある ムクロジ科カエデ属の落葉高木
和名: 羽団扇楓 学名:Acer japonicum 別名:名月楓(メイゲツカエデ)
和名の由来は 天狗が持つ「羽うちわ」の形になぞらえたもの
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天台宗 久住山猪鹿狼寺(いからじ)
寺の創建は 伝教大師最澄が唐の国より帰朝した際に 十一面観音像を安置したのが始まりと伝えられ
久住山を聖域とし山麓に慈尊院と号し建立された それ以来殺生禁断の霊場であり 山伏の修行場でもあった
しかし 鎌倉時代に源頼朝の命に従い 御家人・梶原景高が肥後国の阿蘇大宮司へ狩礼の式を尋門し
文治2年(1186)9月 阿蘇大宮司を先導に久住山へ狩を目指したが 寺側は霊場であることを理由に断わった
なおも頼朝の威光をかざし交渉した結果 難を危惧した寺側が折れ狩を許したところ たくさんの獲物が獲れた
その際に殺生禁断を犯したことと畜類供養のため白丹南山城主の寄附を受け 頼朝より猪鹿狼寺の名を授かった
その後 天正年間には大友氏と島津氏の争いに巻き込まれ本堂を残し全てが焼失 寛永年間に石仏等を残し
現在地の武宮境内に移された 元の場所である久住山南口登山道脇には 小さな祠が残っているのみである
江戸期に16院を数える神仏習合の大きな寺院となったが 明治の廃仏毀釈により多くが破壊され今日に至る
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大きなイチョウの木があり 11月頃には一面黄色い落ち葉で覆われる
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石造の仁王像
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午後4時 ガンジーファームと九重連山

瀬の本高原のススキ
熊本県の南小国町と産山村 大分県の竹田市と九重町が接する瀬の本は標高850〜900mのなだらかな高原地帯で
阿蘇北外輪山と九重連山の間に位置し やまなみハイウェイと国道442号線が交差するリゾート地である
広々とした草原と阿蘇五岳・九重連山を望む雄大な景観は「熊本緑の百景」第1位に選ばれている
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ファームロード亀石峠
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午後5時43分 渡神岳・釈迦岳・御前岳
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阿蘇五岳と月
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午後5時56分 釈迦岳に日の入り

2007.12.06  九重"夢"大吊橋

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観光バスの来ない北方エリアは比較的すいている
中村側 震動の滝展望所への道から
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メインゲートの中村側からみる景色
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北方エリアからは 背後に涌蓋山を控えての景色となる
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吊橋から震動の滝 雌滝
展望所から震動の滝 雄滝

帰路ガンジーファームに行く
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餌を買ったとたんこの有様
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羊や山羊もいる
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阿蘇の夕景も綺麗な一日の終わり
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