志度街道 引田(ひけた)宿

引田湊は平安の昔より 城山によって風が遮られるため「風待ちの港」として拓かれた 室町時代に城が築かれ
馬宿川右岸の砂州に城下町が出来て商都として発展した 引田の産業として発展した醤油醸造は 安土桃山時代に
始まり 江戸時代後期になって廻船問屋や豪商も現れるほど隆盛した 現在は 醤油醸造で栄えていた時代の
古い町並みとともに 世界で初めてハマチの養殖に成功した地としても知られている
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松の下 ベンガラとなまこ壁の「かめびし屋」 宝暦3年(1753)創業の醤油醸造業
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讃州井筒屋敷 元禄5年(1692)創業の醤油醸造業
讃州井筒屋敷前 魚の棚通り
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久太郎町 歴史的建造物・風の港館は旧引田郵便局
旧引田郵便局
明治四年(1871)に郵便制度が実施され 全国に郵便局が創設されたとき 地方の三等郵便局は
戸長宅(当時の役場事務を執ったところ)に置くとの規定から吉川清八郎宅に局が設けられた 明治の中頃に
山本徳太郎氏へ譲渡し さらに大正7年に日下武近氏が譲り受け当初は寺町角で営業していた
昭和7年に日下家の元の屋敷跡であった現在地に新築移転し 昭和53年まで開局していたが 特定郵便局から
普通郵便局への移行に伴い他の場所に移った 建物は 木筋コンクリート造り平屋建の洋風建築で
正面入口左側に局長室 右側に電話ボックス及び私書箱 奥に電話交換室 裏に局員宿舎を設けている
上部に八角型の窓 下部には上げ下げ式の窓 高い天井 入念な装飾に昭和初期の様式美が見られる
 設計及び施工は 東京の松末組によるものであり 正面「引田郵便局」の字は当地の書家田中白村先生の書である
 建物北側には 江戸時代の日下家屋敷を示す土塀(石積)が残されている
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本町通りと寺町通りの辻で街道は南から西へ
辻にある道標
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寺町 積善坊
志度街道 西向き
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