2012.05.08 フクロウ(梟・鴞)
学名:Strix uralensis Strix はフクロウを uralensis はウラル地方を意味する
動物界脊索動物門鳥綱フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される鳥類
フクロウの名は古く 奈良時代の『常陸国風土記』から見られ 夜行性であるため深夜の鳴き声は
陰気な印象を与える 各地の方言には鳴き声に由来すると思われる「ゴロチョ」「フルツク」
「ホーホードリ」「ホロスケ」などがあることから フクロウもその鳴き声が語源と考えられている
鳴き声を日本語に置き換えた表現としては「五郎助奉公」や「ボロ着て奉公」「糊付け干せ」などがある
ミミズクは フクロウ科のうち羽角(いわゆる「耳」)がある種の総称で フクロウとは別属である
羽角とは 哺乳類の耳(耳介)のように突出した羽毛で俗に耳と呼ばれるが鳥類に耳はない
村の薬師堂にある樫のむろに営巣していた この地域を含め九州北部ではフクロウを「こーず」と呼ぶ
中国漢語では「号」偏に鳥と書いて「鴞」 これは大きな声(号)で鳴く鳥という意味を持つ
日本漢字では「木」の上に「鳥」と書く 木の上にフクロウの死骸を置いて小鳥を威嚇したことに因む
今では漢字で書くことも少ない