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重要文化財:旧大社駅本屋1棟(平成16年7月6日指定)附棟札「大正12年12月8日上棟式」
県指定有形文化財:旧大社駅鉄道施設1構え 旧大社駅鉄道敷地14、671u(平成9年3月28日指定)
駅舎平面図
2012.04.06 大社線・大社駅 2017.08.31 再訪 所在地:島根県出雲市大社町北荒木
国鉄大社線は山陰線の支線として、明治45年(1912)に開通しましたが、
そのときの駅舎は今の半分ほどの大きさでした。大正2年(1913)、出雲大社神苑から神門通りが貫通し、
出雲大社から駅までを直結するルートができました。
一方、国鉄山陰線は大正12年(1923)に京都から益田までが全通し、出雲大社への参拝者も爆発的に増え、
駅舎も手狭になりました。そこで出雲大社の表玄関としてふさわしい建物へ改築しようと、
同年9月に起工、12月に上棟式を行い、大正13年(1924)2月13日に竣工したのがこの駅舎です。
建物のデザインは、駅舎全体に入母屋の大屋根を架けるなど、調和のとれた和風表現に特徴が見られます。
中央待合室は屋根を高くし、高窓を設け、左右対称の美しい建物です。
和風の外観に対し、構造は西洋風で、屋根裏の骨組みには、部材を三角形に組み合わせた
トラス構造を採用しています。駅舎は木造平屋瓦葺きで、柱などには台湾産などの桧が使われています。
壁は漆喰仕上げですが、腰から下は縦板張りです。
中央は、高い天井の三等待合室があり、照明器具や料金表、時刻表は趣があります。
一・二等待合室の天井に抜けている部分があるのは、ストーブの煙突の痕跡です。
左手には事務室、その前面には皇族等の貴賓室としても使用された応接室が設けられています。
大待合室中央に出札室があって、昔の切符売機、電話機なども置いてあります。
その両側に木製の改札口があり、駅舎の南側には後に付設された石製の団体改札口があります。
駅舎には所々に造作の遊び心が見え、屋根には亀の瓦がいくつか載っていますし、
線路へ降りる鉄板にはウサギを見ることができます。
この大社駅開業により、出雲大社への参拝客は増え続け、昭和35年(1960)には、
1日2、000人を超える人が利用していました。しかし、その後は自動車の発達により乗降客が減少し、
平成2年(1990)の大社線廃止により大社駅はその使命を終えることとなりました。
そのときの駅舎は今の半分ほどの大きさでした。大正2年(1913)、出雲大社神苑から神門通りが貫通し、
出雲大社から駅までを直結するルートができました。
一方、国鉄山陰線は大正12年(1923)に京都から益田までが全通し、出雲大社への参拝者も爆発的に増え、
駅舎も手狭になりました。そこで出雲大社の表玄関としてふさわしい建物へ改築しようと、
同年9月に起工、12月に上棟式を行い、大正13年(1924)2月13日に竣工したのがこの駅舎です。
建物のデザインは、駅舎全体に入母屋の大屋根を架けるなど、調和のとれた和風表現に特徴が見られます。
中央待合室は屋根を高くし、高窓を設け、左右対称の美しい建物です。
和風の外観に対し、構造は西洋風で、屋根裏の骨組みには、部材を三角形に組み合わせた
トラス構造を採用しています。駅舎は木造平屋瓦葺きで、柱などには台湾産などの桧が使われています。
壁は漆喰仕上げですが、腰から下は縦板張りです。
中央は、高い天井の三等待合室があり、照明器具や料金表、時刻表は趣があります。
一・二等待合室の天井に抜けている部分があるのは、ストーブの煙突の痕跡です。
左手には事務室、その前面には皇族等の貴賓室としても使用された応接室が設けられています。
大待合室中央に出札室があって、昔の切符売機、電話機なども置いてあります。
その両側に木製の改札口があり、駅舎の南側には後に付設された石製の団体改札口があります。
駅舎には所々に造作の遊び心が見え、屋根には亀の瓦がいくつか載っていますし、
線路へ降りる鉄板にはウサギを見ることができます。
この大社駅開業により、出雲大社への参拝客は増え続け、昭和35年(1960)には、
1日2、000人を超える人が利用していました。しかし、その後は自動車の発達により乗降客が減少し、
平成2年(1990)の大社線廃止により大社駅はその使命を終えることとなりました。
昭和51年(1976)の空中撮影写真(国土地理院:国土変遷アーカイブ)
木造のシンメトリー建築 近代土木遺産に指定
中央庇の動輪瓦
亀を形どった隅飾り瓦 因みに出雲大社の神紋は「二重亀甲の剣菱紋」 何か関係が?
車寄せ庇部分
出札窓口が五箇所もある中央券売出札室 往時の混雑ぶりが想像できる
出札窓口が五箇所もある中央券売出札室 往時の混雑ぶりが想像できる
出札室の随所に見られる大正モダン
木造の格子天井と漆喰レリーフ
今では廃業した旅館もある
駅廃業時の運賃表
廃線時の時刻表
新しい出札口
旧出札室は観光案内所になっていた
三等待合室全景
改札口ホーム側
運賃精算所窓口
ホームから見る本屋
屋外の車寄せ庇部天井
上:屋根裏のトラス構造 下:昭和33年頃
小手荷物扱室